帰ってきた月にいる犬

走ったり消火栓やら鉄道模型やら。好きな人やモノが多すぎて見放されてしまいそうだ。

総社の古墳をめぐっていきました

山本君のトレランセミナーのあと、

せっかく総社まで来ているので古墳巡りをすることに。

dogonthemoon.hatenablog.com

 

まずは千足古墳の石室内は見たことなかったので行ってみる。

調べてみると15:00まで。

高滝山登山口からのグーグルマップ予測で14:57着。

ギリギリじゃねーか。

ともかくも車走らせてみる。

一本道を間違えてオワタと思ったのですが

なんとか間に合いました。

 

千足古墳

 

2年ほど前に家から足で来たときはまだ整備中でした。

石室も見れませんでした。

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石室の看板。

何とか時間に間に合いました。

自動で閉まりそうにないし、係の人が後から来るのかな?

石障が見えた!直弧文も写真よりははっきりと見えました。

あと石室の積み石が興味深い。

石室の上から見ることってあまりないから不思議な感じ。

天井石を外した盗賊が中を覗き込むときの視線ってこんな感じ?

見れてよかった。

葺石はないけど埴輪が立ってていい感じ。

後円部から前方部を見下ろして。

右手の方には造山古墳が視界に入ります。

やっぱ大きい。

 

千足古墳から車で少し西へ。

備中国分寺

菜の花がちょうどいい具合。

そこから少し歩いて盛り土が見えてきました。

こうもり塚古墳。

吉備三大石室古墳の一つです。

吉備自転車道の近くで、

何度かここを走ったことがあるので行ってみたいと思いながら

場所がわからずのままでした。

想像以上に吉備自転車道のそばでした。

羨門が既に大きい!

玄門には鉄格子。

その奥に家形石棺が見えます。

真っ暗なのとちゃんとスマホのカメラだったので

白っぽくなってますが玄室の天井が高い!。

伊達に三大と言っちゃってるだけのことはあります。

後円部。

後円部から前方部にかけて。

右手の丘の向こうに造山古墳あるのだろうけど

多分見えていない。

下草がまばらなおかげで何となく前方後円墳の形が分かる。

ちょうどいいくらいのサイズ。

 

続いて作山古墳。

ここも吉備自転車道のそばなのに行ったことが無かった。

 

多分ここが登り口でいいんだろうなぁ?

やはり古墳巡りは冬に限る。

前方部の段。

前方部の角を顧みる。

大きいなぁ。

前方部から後円部を望む。

大きな古墳も楽しいなあ。

造山古墳は大きすぎてわかりにくいけど、

作山古墳の方が大きさ実感しやすいかも。

逆に後円部から前方部を。

後円部頂上。

大きいなぁ。

ここにまだ盗掘されていない埋葬施設があるかもしれないと思うとわくわくする。

降りてきて後円部を見る。きれいな古墳だなぁ。

松もいいよね。

前方部。

この時点で16:00を回る。

影がだいぶ長くなってきた。

急がなくては。

 

続いて楯築墳丘墓。

遺跡と書かれているけど、

弥生時代後期最大級の墳墓と考えるとあえて墳丘墓と言いたい。

ここも初めて。

同じく弥生時代の墳丘墓だった鯉喰神社には行ったことあります。

思ったより整備されていた。

この場所が既に結構高い丘の上にありましたが

さらに丘の上に楯築墳丘墓はありました。

詳しい説明と

棺の水銀朱の写真と墳丘復元図みると興奮します。

丘には古墳が多いらしくこのあたりの石も古墳の石なのかと思ってしまいます。

どうなんだろ?

かつてあった楯築神社の収蔵庫。

うまく写真は撮れなかったけど、窓から弧帯文石が見えました。

墳頂を望む。

石が建てられていました。

他の古墳では見たことが無いので、思わず大興奮。

残存した側の突出部へ。

想像以上に切り立っていました。

かなり遠くまで見渡せていて、

当時は下が海だったとのことなので

まさに下界を睥睨する感じだったのかもしれません。

1800年前にここが築かれたと考えると、

今までの古墳よりもさらにすごさを実感していました。

突出部から墳頂をみる。

傾斜がすごい。

土を積み上げたのか、丘を削ったのか。

まだ版築工法とかはしてないのかな。

墳頂再び。

ここで何らかの祭祀が行われていたと考えると興味深いです。

これが特殊器台、埴輪に代わっていったのでしょうか。

古墳時代の古墳と違う物語性を強く感じました。

葺石ではなく大きな岩が墳丘をかこっていました。

讃岐の積石塚とかの文化につながるものなのでしょうか。

何かを置いていたのでしょうか。

弧帯文石かも。

この石も昔の形のままなら何か置いていそう。

この丘自体が長らく神聖な場所として扱われていたのか、

だいぶ時代が下った後の横穴式石室が点在していました。

非常に興味深い場所で、

また近くに王墓山古墳もあったりと

ぜひとも再訪したいです。

 

すでに16:30を回っています。

最後の目的地は17:00まで。

急いで向かいます。

 

岡山県古代吉備文化財センター。

中山茶臼山古墳の近くで、

古墳に入ったことがあったのですが寄らずに帰っていました。

 

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日本刀大好きの娘が見たら喜ぶかも。

昔のミニチュアのようなもの?

これは初めて見ました。

竪穴式住居。

写真ではわかりにくいですが、はにさっくがいました。

hands.net

護岸工事の断面図。

わかりやすい。

 

一番ぎょっとした陶棺。

人型は焦るでしょ。

土器とか。

首をかしげている盾持ち埴輪。

鹿がかわいい。岡山にもこんな動物埴輪出土していたんだ。

横の方の表情がいいな。

刀の復元。この時代はまだ直刀が中心。

下の鹿角装短刀はすでに反り始めているように見えます。

上が剣(両刃)

下が刀(片刃)

この刀は直刀。

中期には刀が増え始めるとのこと。

かなり駆け足で見て回ったけどなかなか面白かった。

 

回ったことのない古墳を巡れて、

トレランセミナーのあとも充実した一日でした。