双頭口固定式
2011年12月
東日本大震災の傷跡がまだ残っていた2011年12月に
福島へ出張でやってきました。
駅前にも爪痕が残っていました。
福島は太平洋側だし、
地上式消火栓はなかなか見当たらないのではと思っていました。
実際駅前の消火栓は地下式。
そんな中、福島駅から現地まで車で向かう途中に
消火栓がちらりと見えたのです!
どこにあるかわかりますか?
トンネル入口のすぐ手前にちょっと顔を出しています。
普通の速度で走っている車の中から助手席からとはいえ、
我ながらよく気付いたな。
その時は写真も撮れずとりあえず現在地を必死に覚えておきました。
仕事が終わったのは17:00前。
既にかなり暗くなっていました。
近くのバス停の名前を覚えておいて、
そこまでのバスを福島駅で聞いて、
現地に向かいました。
信夫山歩道トンネルが左に曲がると有ります。
目的地に向かいます。
なんかおっかねえなあ。
たどり着けました!
福島初消火栓。
半ば埋まっているように見えますが
こちらからは銘板がかろうじて見えます。
拡大するとPATENTって書いてあるようです。
あと、奥側の口はほぼ使えないと思うんですが、どうなんだろう?
消火栓の文字もしっかり角張っててカッコよい。
その周辺も暗闇の中探しましたが、
地上式消火栓を見かけることはできませんでした。
まさに一期一会。
この時の出張は3泊4日で福島⇒群馬⇒宮崎⇒熊本と
かなり頭がおかしい旅程を組んでしまって
それでも未踏の消火栓の県である
福島・宮崎に行けることをホクホクしていました。
その1日目で目論見通り出会えて、
しかもほぼ偶然で且つワンチャンスをものに出来てすごくうれしかったです。
この勢いのまま、米沢まで行って山形新幹線で往復して
消火栓を探しに行こうかかなり迷いましたが、
出張初日であるのと、
米沢往復して夜に消火栓を見つけられるか不透明なのと
このあと高崎まで移動して宿泊な上に
今日の報告書を作成することを総合して
山形の消火栓を狙いに行くのは断念しました。
結果山形の消火栓に出会えるのはこれから10年後になります。
この週刊消火栓で47すべての都道府県の地上式消火栓を紹介できました。
一つの節目を超えられたかなと。
これからもまだまだネタは残してあるので少しずつ紹介していきます。
生暖かい目で見守ってやってください。